「ストップ ザ 熟年離婚」
2019年 02月 08日
私の文章が出てきた。
自分流に、一冊の本らしいものになっていたが、改めて読んでいたら、
なかなかのもの、と思う。
それで、このブログに載せていこうと。
NHKに講演を頼まれたりしていた頃だったので、元気だったのか、10冊
ほどの自分流文集も出てきた。
それで、これから、一冊づつ、このブログにのせよーっと。
さて第一回目は、「ストッップ ザ 熟年離婚」
1、 妻の気持ち -1-
40代、50代、60代と、女性が圧倒的に多いのだが、様々な年代の
人々が、我が家にやってくる。50歳ちょっと前に、夫に仕事を止めて
もらって始めたハーブ料理教室、染物教室などが、テレビ、新聞などを
通じて評判になって以来、もうすでに数千人の人々が、我が家にやってきた。
教室が終わって、お茶の時間になると、井戸端会議が恒例の如く始まる。
話題は、もっぱら、趣味、子供の話、映画、音楽、海外旅行、健康、スポーツと
盛りだくさん。
ところが楽しい会話も、これからの夫との老後の暮らし方というテーマになると、
とたんに皆の顔が曇りだす。特に良妻賢母型の女性の方が、控えめにだが、
より暗い表情に変化する。
かつて「空(から)の巣症候群」という症状があった。巣の中で、大事に大事に
子供を育てていく。夫は、仕事一筋で、巣の中にほとんどいてくれない。
やがて子供達は、巣立っていってしまう。大切に守ってきた巣の中には、自分一人。
つづく